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先日、ちょっとした瞬間に散髪へ行った。
本当に瞬間だった。 3時40分に予約をしようと電話をしたら、4時からならOKです。それを過ぎると6時半になります……と言われ家を飛び出した。何だか……久しぶりに走ったな。若い頃は下っ端でよく走ったもんだが、最近はめっきり。用事を頼まれる事もめっきり減った。まぁ……走らないからだろうね。 で、散髪。 いつも私の髪を切ってくれる人は店長さんで、とにかく忙しい人だ。ザッと見積もって常時3人は受け持っていて、あっちを切ってシャンプーしてる間にこっちを切って、あっちのパーマをやってる間にそっちを切るといった感じ。 カット1000円の安い店ではない。 私的にはそんなお店でも、もういいかなと思っているのだが、数ヶ月に1度しか切らないのだから散髪くらいちゃんとした美容室へ行けという嫁の方針に従っている。嫁は「安い所で髪を切る奴は、安い芝居しか作れん」という少し極端な考えをお持ちなのだ。 で、そんな忙しい店長。 もちろんカット以外はアシスタントが投入される。 何人いるだろうか? 皆、緊張した面持ちであちこちにスタンバっている。 その日の私に投入されたアシスタントさん。 若い金髪ショートの女性。仮に沢田さんと名付けよう。 沢田さんに限らずだが、そこのアシスタントさん達はとても頑張り屋である。何をするにも一生懸命で、適当に流すという事がない。 私はそんな彼ら、彼女らを見て毎回ほほ笑ましく思うのだが、一つだけ困る事がある。……会話だ。 彼ら、彼女らは会話も一生懸命。適当に流すという事がない。 私としてはそこは存分に流して欲しいし、できれば会釈程度で済ませて欲しいところだ……が。 沢田「普段はどんな雑誌を読まれますか?」 沢田「雑誌、読まれませんか?」 沢田「あ〜、男性は雑誌読まれませんもんね」 と、終始雑誌押しの会話。 沢田「やっぱりこんな時くらいしか雑誌は読みませんか?」 沢田「じゃんじゃん読んで行ってください、雑誌」 沢田「え?読まれますよね、雑誌」 と、終わらない雑誌押し。 沢田「肩こってますね。お仕事は?」 沢田「あ〜パソコン作業、それはお疲れですね」 沢田「じゃあきっと、頭もこってますね……なんて」 と、どう返せばいいかわからない会話。 沢田「新しい雑誌持ってきましょうか?」 沢田「ファッション系、カルチャー系、あとサブカルチャー系」 沢田「サブカルチャーもカルチャーか、で、どんな雑誌?」 と、また雑誌押しに戻る。 私はそんな会話にへとへとになるダメな男なのである。 しかし彼女らの本業は会話ではない。 シャンプー後のドライヤーを任されると、途端に喋らなくなる。そこが何とも健気なのだ。懸命に乾かしながら、自分なりのセットをしてくれる。黙々と、 黙々と……長いっ!!と突っ込みを入れたくなる程、黙々と頑張る姿に頑「張れ沢田(仮)」と心の中で応援する。 で、出来上がり。 きっと沢田さん快心のセットだろう。 少し笑みがこぼれ店長を呼ぶ。 店長「お疲れ様でした〜、グシャグシャグシャグシャ〜。」 (沢田、心の声) あああ〜っ!! 鏡に写る沢田さんの顔が曇る。 あんなに時間をかけてセットしたのに、見もされずグシャグシャ〜とされたのだ。おい店長、ちゃんと見てやれよ。と言いたかったが……下っ端なんてそんなもの。これもまた試練である。「頑張れ沢田(仮)」とまた心の中で応援するのであった。 次は夏前にでも行くかな。 沢田(仮)いるかな?
by lemonlive
| 2012-03-12 11:49
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