カテゴリ
以前の記事
リンク
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
一昨年の夏。
とある事があり、とある若者たちと飲む機会があった。 彼らは皆大学生で、中に一人医学部の子がいた。私は医学生なんて人と関わる事など全くもってなかったので好奇心から次々と質問をぶつけた。 どうして医者を目指したのか? 医者系の漫画とか読んでる? ブラックジャックはどう思う? ドクターキリコについてどう思う? など……もはや彼自身の事からは脱線しまくったのだが。私が唯一引っかかった質問と答え。何科なの? 「眼科です。」 ほ〜……と感心したのだが、彼はその答えを言う瞬間顔が曇ったのである。私はどうしたの?眼科イヤなの?と聞くと、なんと「ハイ」と答えたのだ。彼の話によると自分から選択した訳ではなく大学側で振り分けられるシステムで不満を感じているというのだ。私は眼科の何がイヤなのか知りたくて突っ込んだ。すると……。 「言葉は悪いですけど……所詮、目じゃないですか。」 私はその答えに愕然とした。 彼はとても気のいいお兄ちゃんで、会話も楽しく、ノリも最高だったが……その言葉だけがとにかく引っかかってしまったのを覚えている。やはり医学部の花は外科、とりわけ心臓外科は人気が高いらしい……でも眼科だって素晴らしいじゃないかい? まぁ……結局は昨日の話とリンクしてくるのだが。 医者という職業はある意味「心」のどこかが欠けていないとできないのかもしれないと感じたのでありました。 人の命に関わるというのは神様と戦うという意味かもしれない。神様の決めた寿命や運命を破るのだからそれ相応の代償が必要となってくるのだろう。欠けたと感じる心は神様との戦いで受けた傷跡。そう考えると……どの科だろうが、悲しくも立派で素晴らしい道だと思わざるを得ない。 医者の言う事はちゃんと聞きましょう。 ハイ。
by lemonlive
| 2012-03-30 13:09
| その他
|
ファン申請 |
||